空の話

フライトコンピュータを更新した

 

長年愛用してきたE6Bフライトコンピュータがいいかげん限界を迎えてきたので、ついにというかやっと更新しました。

「なんですか、ソレ?」という人のためにざっくりと説明すると一種の計算尺、アナログ計算機です。日本語では航法計算盤と言います。

これを何のために使うのかというと、パイロットが飛行中に風(風向/風速)や速度、飛行距離や飛行時間を計算するために使います。

また、上空だけでなく地上で飛行計画を立てる際にも使います。

現代においては旅客機は当然のこととして、自家用クラスでもちょっといい飛行機になるとGPSを利用した航法システムが装備されているので、実際の運航で使われることは少なくなっているのですが、操縦士の試験では必須なので訓練生や教官にとっては必携のアイテムとなっています。

基本的な使い方を説明するだけでいくつか記事が書けるほど多機能なので、今回は使用法については割愛しますが慣れれば非常に便利なアイテムです。

今では電卓タイプのものやスマホアプリでもあったりしますが、使い方をマスターしてしまえばアナログの計算盤の方が圧倒的に早く計算できます。

地上での航法計画の作成なんかでは電卓タイプのものの方が正確に計算できるのですが、上空では軽くてコンパクトでなにより電池切れの心配をすることがないため、電卓派の人でもバックアップとして持っていると安心です。

さて、今回買ったE6Bですがこれまで使っていた旧タイプと違い、コンパスローズの中にウィンドアームが追加されているため風の算出がより正確にできるようになりました。

旧タイプだと盤内に鉛筆などで直接書き込む必要があったため、ちびた鉛筆だと線が太くなったり、思った場所にマーキングできなかったり、また盤面が劣化してうまく書き込めなかったりといろいろ問題があったのですが、これでそんな不便さからも解放されそうです。

本音を言えばコンサイスのAN-2の方が大きくて見やすく精度も出し易いので、特に訓練生の方にはおススメです。

ただ、私の場合は片手で操作することが多いことと、使い慣れたサイズということでE6Bにしました。

目にはツラいけどね(笑)

基本的な使い方なんかはそのうち記事にしたいと思います。

ではでは

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