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取るならどっち?航空無線通信士と航空特殊無線技士


さてさて、パイロットとして航空機を飛ばすために必須の資格として、航空機自体を操縦するための操縦技能証明の他に、航空機に搭載された無線装置を操作するための資格、航空無線通信士航空特殊無線技士というものがあります。

今回は、この二つについて説明したいと思います。

まずは、タイトルにある航空無線通信士と航空特殊無線技士、この二つのどっちを取るべきかということですが、取れるのであれば絶対に航空無線通信士です!

その理由は、就職の選択肢が圧倒的に増えるから、ということです。
具体的には、そもそも航空無線通信士を持っていないと航空運送事業=エアラインで飛ばすことができません。
エアラインとかの航空会社じゃなくても、セスナとかの小型機で行う遊覧飛行についても航空運送事業に入るため、当然航空無線通信士の資格が必要になります。

現状では自家用や使用事業でしか飛ぶつもりがないという人でも、将来的なキャリアアップを視野に入れて、どうせ取るなら最初から航空無線通信士の取得を目指した方がいいと私は考えます。

では、航空無線通信士と航空特殊無線技士、この二つの違いについて見ていきましょう。

航空無線通信士 航空特殊無線技士
  1. 航空運送事業の用に供する航空機を含むすべての航空機に施設する無線設備の操作
  2. 航空交通管制の用に供する航空局を含むすべての航空局や航空地球局の無線設備の操作
  3. 航空機のための無線航行局の操作
  1. 航空機(航空運送事業の用に供する航空機を除く)に施設する無線設備の国内通信のための操作
  2. 航空局(航空交通管制の用に供する航空局を除く)の無線設備の国内通信のための操作

パイロットの他に航空管制官になる場合においても航空無線通信士の資格が必須となります。
他にも操作する無線機器の出力の差もあったりするのですが、実運用上で気にすることはまずないので割愛します。

続いて取得するための方法ですが、試験に合格して取得する方法と養成課程を修了して取得する方法の二つがあります。
今回は多くの人が選択するであろう試験について見ていきましょう。

航空無線通信士 航空特殊無線技士
受験資格・年齢制限 なし なし
有効期限 なし なし
試験科目 無線工学、法規、英語(筆記、会話)、通信術(受話、送話) 無線工学、法規、通信術(受話、送話)
年間試験回数 2回(2月、8月) 3回(2月、6月、10月)
試験会場 東京、札幌市、仙台市、長野市、金沢市、名古屋市、大阪市、広島市、松山市、熊本市、那覇市
合格率 約40% 約80%

エアラインパイロットや管制官にも就ける資格だけあって、航空無線通信士の方が試験科目も多く、試験内容も航空特殊無線技士に比べて難易度は高くなっています。
が!!
先にも述べたとおり将来的に選択肢が増えますし、必要な時になってまた勉強しなおすのもメンドクサイです。
航空特殊無線技士よりも多少難しいですが、キッチリ対策を行っていれば決して難関な試験ではありませんので、パイロットを目指している方はチャレンジすることをオススメします。

ということで、試験対策編へと続きます。

ではでは

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